安藤榮作・安喜万佐子二人展 Yasuki Masako

'Echoes and After-Images'  ざわめきと残像

ギャラリースケジュール

2024年9月24日(火) - 10月6日(日) この展覧会は終了いたしました。

※掲載作品の著作権は安藤榮作・安喜万佐子二人展に帰属します。無断転載は固く禁じます。

京都場館長・仲野泰生(元川崎市岡本太郎美術館学芸員)さんの応援文章

「無作」という行為者、安藤榮作 安喜万佐子
「詩を作らうと思ふ心が詩を殺し、畫を描かうと思ふ心が畫を殺すものである」(出口王仁三郎『月鏡』より)
作家には制作のため「絶対の孤独」が必要だ。宇宙の音と自分の身体中の音は孤独の中でしか聴こえてこないし、生まれてこない。
そしてその音の連なりは制作する行為する身体からしか生まれない。そう、身体という場からしか真の作品は生まれないのかも知れない。1人だけど自由。
宇宙、孤独の中、斧を振るう安藤榮作と画面に点を打ち続ける安喜万佐子。
無作の行為を行う稀有な二人だ。
この無作の行為を続けてきた二人の作家は、いい作品を作ろうとかいい絵を描こうという気持ちは無いのだ。
今回の展覧会でその二人が協働で作品を作るという。
二つの魂が合わさり結実した作品は、必ずや人心の根底にある何かを揺さぶるに違いない。

 

 

安藤榮作・プロフィール

1961年東京下町生まれ。

1986年東京芸術大学彫刻科を卒業。

1990年福島県いわき市の山中に移住し、2006年同市の海沿いに引っ越す。

2011年東日本大震災にて被災、自宅、アトリエ、数百点の作品、愛犬を津波で失い、原発事故を機に奈良県に避難移住する。

2017年 第28回平櫛田中賞受賞。

2019年 第10回円空賞大賞にて円空賞受賞。

*原木や廃材を手斧1本で彫り刻み、具象抽象にとらわれず、ダイナミックな生命エネルギーを形にし続けている。

<主な展覧会>

1996年 福島の新世代 ’96(福島県立美術館)

1999年 境界を超えて・立体表現の拡がりパートⅠ(いわき市立美術館)

2001年 「アボリジニに捧ぐ―森の人からのメッセージ・安藤栄作展」(いわき市立美術館)

ヴァイブレーション・結び合う知覚(宇都宮美術館)

2003年 「N・E・blood 21 vol6 EISAKU ANDO」(リアスアーク美術館・宮城)

2005年 アジアの潜在力・海と島が育んだ美術(愛知県立美術館)

2008年 丸木スマ展・世代を超えて共演(埼玉県立近代美術館)

2009年 大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ(松代農舞台ギャラリー・新潟)

2011年 「いま。つくりたいもの。伝えたいこと」(いわき市立美術館)

2013年 「光のさなぎたち・安藤栄作展」(原爆の図 丸木美術館・埼玉)

「2013・三義国際木彫芸術祭」(台湾)

2014年 「祭、炎上、沈黙、そして。。。POST 3.11」(東京都美術館)

2015年 「水と土の芸術祭」(新潟市)

2016年 「いま、被災地から・岩手・宮城・福島の美術と震災復興」(東京藝術大学大学美術館)

「つくることは生きること・震災[明日の神話]展」(川崎市岡本太郎美術館)

2017年 「第28回平櫛田中賞受賞記念・安藤榮作展《SOUL LIFE SPIRIT》」(井原市立田中美術館)

「平櫛田中賞受賞記念・安藤榮作 展」日本橋高島屋(東京)

「木々のいのち・生命」(もうひとつの美術館・栃木)

2019年 「もやい展 」 (金沢21世紀美術館)

「EISAKU ANDO/Mass &Spirit」 (Galerie Grand E terna /パリ)

平和と美術と音楽と  旧日本銀行広島支店 (広島)

2020年  「第10回円空大賞展―希求、未来への創造―」 (岐阜県美術館)

「安藤榮作展・天の所有物」(NishiIma25・岡山)

2022年  「安藤榮作展・磁力の核へ」(京都場・京都)

2023年  「信濃の国・原始感覚美術祭」 (長野県信濃大町)

 

他、個展・グループ展・パフォーマンス・作品設置など多数。

また、エッセイ集や絵本「あくしゅだ(クレヨンハウス)」なども出版している。

 

 

安喜万佐子・プロフィール

1994 京都精華大学大学院美術研究科修了

2001 英国エジンバラ芸術大学 ゲストアーティスト(ART-EX・大阪府芸術家派遣事業)

2004   米国アーモスト大学 ゲストアーティスト

2015   米国スミス大学 滞在研究員(文化庁新進芸術家海外派遣)

2020   英国ロンドン芸術大学 ゲストアーティスト

 

■主な個展

2001 Sculpture Court Gallery [エジンバラ芸術大学] (エジンバラ/英国)

2002「Edinburgh Project」大阪府立現代美術センター

2003   BASE GALLERY (東京)

2005「a ground」ギャラリー16 (京都)

2005   ギャラリー手 (東京)

2006   CUBIC GALLERY (大阪)

2006「a thousand years」ギャラリー手 (東京)

2009「蒸発する時間/ 結晶する場面」 ギャラリー16 (京都)

2011「Absence of Light –歩行と逆光–」 ギャラリー16 (京都)

2014「風景 − LANDSCAPE SUICIDE」The Artcomplex Center of Tokyo Hall

2015「白い影 / 三月の光」 ギャラリー勇斎 (奈良)

2015「光の趾音– Light treading the ground −」 ギャラリー16 (京都)

2016「影の足跡– traces of the shadows –」アートスペース羅針盤(東京)

2016「時の海・光の輪郭」 大和文華館・文華ホール(奈良)

2018「shadow scape – forest west, lightning east」ギャラリー勇斎(奈良)

2018「暁の石 / 沈黙の水鏡」The Artcomplex Center of Tokyo Hall (東京)

2020「Chaos from Order〈時の庫〉」京都場 +「Order from Chaos〈明日の地層〉」ギャラリー16(京都)

2022「時の海・明日の地層 – Sea of Time, Future Strata」FEI ART MUSEUM  YOKOHAMA(神奈川)

2023 「光の行進 −うつされた時・うつされない像」ギャラリー(京都)

2023 「時の霧 – 近江景」2kwギャラリー(滋賀)

 

■主なグループ展

1997 / 1998「絵画の方向」大阪府立現代美術センター

1999「VOCA展 – 新しい平面の作家たち」上野の森美術館(東京)

2000「京都市新鋭美術選抜展 2000」京都市美術館

2000「INCUBATION 00」京都芸術センター

2001「京都府美術工芸選抜展」京都府京都文化博物館

2002「VOCA展 – 新しい平面の作家たち」上野の森美術館(東京)

2004「Confronting Tradition」スミスカレッジ美術館(MA / 米国)

2005「City_net Asia」ソウル市立美術館(韓国)

2008「Out of Sight, Still in Mind」Gallery Hangil (パジュ / 韓国)

2010「GOLD EXPERIENCE」Hyun Gallery(ソウル / 韓国)

2011「風景の逆照射 Inverse Perspective Project」京都精華大学 Gallery Fluer

2013「Collecting Art of Asia」スミスカレッジ美術館(MA / 米国)

2013「GOLD EXPERIENCE 2」愛知県立芸術大学サテライトギャラリー、他

2013「Inverse Perspective Project(モスクワビエンナーレ特別プログラム)」ロシア近代史博物館(モスクワ)

2016「超克する少女たち2」CAS(大阪)

2018「KIMIKO YOSHIDA & MASAKO YASUKI」RuArts Gallery(モスクワ)

2019「未景展」御寺泉涌寺(京都)

2021「国宝のある芸術祭 2021」総本山仁和寺・京都

2022「きがふれて vol.2 – Mad for Trees(日高理恵子・安喜万佐子・山部泰司)」 ギャラリー16 (京都)

2022「Seika Artist File #1 ゆらめくいきものたち」京都精華大学 Gallery Terra-S

2023「絵画:想起のかたち (佐川晃司 x 安喜万佐子)」奈義町現代美術館(岡山)

2024「Floating World」White Conduit Project (ロンドン/英国)

パブリックコレクション

Smith College 美術館 (マサチューセッツ州・米国)

大分県立美術館 (利岡コレクション)

総本山仁和寺(京都)

リッツ・カールトン東京(東京ミッドタウン)

カルティエ・ジャパン 他

 

 

 

 

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